余白を創ると組織は強くなる

余白を創ると組織は強くなる

カレンダーの「余白」を埋めない決断力

DUMSCO

私たちは一緒に働きたい人を問われたら、「カレンダーの余白を埋めない勇気がある人」と回答しています。
ワーカホリックの代名詞である働きアリにも、何をするでもなくゴロゴロする、“サボる”アリが一定数存在します。
一見すると“サボる”アリたちが、温存した体力で巣の危機に立ち上がったり、新しい餌場を発見したりして、群れの「持続可能性」を高めています。
企業組織、個人においても、環境変化に強い組織を形成するためには、余白の重要性が示されてきました。たとえば、弊社が行った調査では、リモートワークの普及により会議過多に陥るビジネスパーソンが急増するとともに、1日4件以上の会議を境に高ストレス者が急増することが明らかになっています。
つまり、カレンダーの余白を(予定で)埋めすぎないことが、持続可能なパフォーマンスを高めることが明らかになりました。

このカレンダーの余白を(予定で)埋めすぎない仕組みとして、
「わたしたちの『余白』から設計した働き方」で紹介した人事制度など、積極的に投資と試行錯誤を続けてきました。
しかし、どれだけ仕組み化しても、余白(休み)の重要性を示すデータが示されても、最終的には本人の決断、勇気が必要です。
カレンダーの余白を埋めないことは、人によっては非常に難しい意思決定です。
なぜならば、「余白」のない高ストレスな環境では、一時的にパフォーマンスが高くなり、脳は快感を得ている状態でもあるからです。それに抗うのは、至難の業です。
それでも、私たちは、ミッションである「持続可能なパフォーマンスをデザインする」を実現するために、自らがサボるアリになることを決断し、試行錯誤を繰り返しています。

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